僕が思う、イスラエルの魅力を書き出す。
今、イスラエルが熱い。
ていうか、もはやずっと熱い。
その魅力に惹かれて、この国に来てみて、
改めてその魅力を実感しているところです。
さて、そもそもイスラエルと聞いて、皆さん何を思うでしょう。
日本人のイメージでは、「中東」とか、「紛争」・「内戦」のイメージが強いと思われるこの国。
もちろんそういう側面もあるけれど、それだけで避けていたら勿体ない理由がこの国にはあると思います。
今回は、僕が、この国の何を熱いと感じているのかを順に説明していきたいと思います。
おそらく、記事を読み終わる頃には、イスラエルのイメージは変わっているはず。
※僕が見たイスラエルは一部分なので、実際に行く場合は、事前に一次情報を基にした情報収集を行う事をお勧めします。(筆者への連絡も歓迎です。)
目次
- 地中海に面したビーチや街並みが綺麗。
- 美男美女が多い。
- ほぼ毎日天気が良い。
- 国の成り立ち方が深い。
- スタートアップの盛り上がりが熱い。
- まとめ。
1. 地中海に面したビーチや街並みが綺麗。
まず、こちらの写真を見てください。
これは僕が滞在しているゲストハウスから徒歩5分の、オールドヤッファ地区から撮ったテルアビブ(イスラエルの都市)の写真です。
めっちゃ海やん!
イスラエルは地中海に面した国です。
地中海沿いの主要都市(テルアビブ、ハイファ)にはビーチが造られていて
地元の家族や、ヨーロッパなどからの観光客がビーチで団らんしています。
(世界史とかで有名なイェルサレムや、死海は、少し内陸地にあります。)
地中海に落ちて行く夕陽も綺麗。
※こんな感じの景色が楽しみたければ、Google画像検索で「old jaffa」とか入れてみるといいです。
僕は島根の生まれなので、日本海に沈む夕陽が恋しくなりました…!
2. 美男美女が多い。
イスラエルの人口は、約800万人です。
後述しますが、この国は約65年前に、世界各地に散らばっていたユダヤ人が集まって建てられました。
今も各地からの移民が増え続けているのが現状らしいです。
それもあって、
ビーチや街ですれ違う人は、
ヨーロッパ系、アラブ系、ヨーロッパ系、アフリカ系など様々な人種が入り混じっているんですが、
中でも、地元で育ったらしき若者達はすごく目鼻立ちが整っているなーと感じます。
色々な血筋が混ざったことで、魅力的な出で立ちになっているんでしょうか。
すれ違う度に写真を撮ったりはしてないので、
代わりにこちらのブログをどうぞ。
うーん、目の保養ですね。
でも、イスラエルで知り合ったアルゼンチン人移民の青年は、日本人の方が可愛い!と言ってて、事実日本人の方と付き合ってたりするので、好みは人それぞれっぽいです。
3. ほぼ毎日天気が良い。
イスラエルの夏は4月からです。
4月は、ほぼ毎日25℃~30℃ぐらい。これからまだまだ暑くなるみたいです。
30℃の快晴の日に、街のデザイナーと話してると、「いやー、まだまだ寒いな。」と言ってました。嘘つけw
地球の歩き方によると、地域によってまばらだと言う事ですが
僕のいるテルアビブは、4月~10月は比較的暑く、雨もほとんど降らないそうです。
イスラエルの気候
イスラエルは北と南で気候が違う。北は比較的雨が多く、南はほとんど雨が降らず、沙漠が大半を占める。気候は温暖で、気温は日本と同じぐらいかやや高いと考えてよい。標高差が大きいので、気温の差も激しい。
日本の夏とは違って、空気もカラっとしていて、空も毎日青く、本当に気持ちいい。
ビーチ沿いでは、犬を連れて散歩する人や、ビーチスポーツにいそしむ若者や、金曜日の休日にはBBQしている家族で溢れています。
彼らは、とても幸せそうです。
空が青くて、広い!
4. 国の成り立ち方が深い
こっからは、ちょっと固い内容ですが
国の成り立ちについても簡単に触れたいと思います。
前述したように、イスラエルは65年前程に建国されたのですが、
その起源は2000年前に遡ります。
以下、建国までの歴史。
2000年前、現在イスラエルがある地域には、ユダヤ教を信仰するユダヤ人の王国がありました。紆余曲折を辿った後にこの王国は滅ばされ、ユダヤ人は世界各地に散らばる事となります。
王国があったこの地域にはアラブ人が住み着き、パレスチナと呼ばれるようになります。
一方、欧州やアメリカなど、世界中に散らばったユダヤ人は、少数は各界で産業を開拓し、財閥を形成したりと成功を治めつつも、多数は世界各地で思想的、経済的に差別されながら過ごしていきます。
この間も、ユダヤ人は、ユダヤ教を信仰しているという結束において繋がっており、イスラエル地域に自分達の国を再度建国することは彼らにとっての悲願でした。
そして第一次世界大戦の際、イスラエル地域を植民地支配していたイギリスが、ユダヤ系財閥の協力を引き出すために、ユダヤ人に対して、ユダヤ教における聖地イスラエルに、ユダヤ人のための国を作って良いという約束を取り付けます。
しかし、実はこの時イギリスは、アラブ人にも、イスラエル地域にアラブ人のための国を作って良いという事を伝えています。
この二枚舌外交のために、第二次世界大戦終了までユダヤ人とアラブ人はイスラエル地域をお互いに奪い合う事となります。
第二次世界大戦後、対応が手に負えなくなったイギリスは後処理を国連に任せます。
1947年、国連はこのパレスチナ地域をユダヤ人のためのイスラエルと、アラブ人のためのパレスチナに2分する案を出します。
そうして、1948年、イスラエル建国宣言が発され、遂にユダヤ人は自分達の国を再び持つこととなります。
しかし、これにはアラブ諸国から猛反発が起こり、建国宣言の同日、パレスチナ地域に対して侵攻が行われ、ここから今も続く長い中東戦争が始まります。
という流れです。
こういった歴史的側面に加え、イスラム教・ユダヤ教・キリスト教などの宗教的側面、少ない人口・国内資源を背景とする経済的側面、政治的側面が加わって、複雑な情勢となっているのがイスラエルという国です。
今も内戦が続いている地域があったり、テロが起こったり、デモが起こったりしますが、一概に誰が悪いとは言いにくく、故に学ぶ意義があると思います。
ただ、僕がさらに注目したいのは、そこに隠れたイスラエルの人の強さです。
建国時、世界中のユダヤ人に「ユダヤ人の国が出来るから誰でも帰ってきていいよ。」と呼びかけ、そこに呼応した人達が集まってイスラエルは出来たそうです。
2000年もの間、苦難や差別を受けながらも、1つの思想のもとに結束し続け、いざ建国の時を迎えた時に世界から75万人の人が集まり、街を作り、今では800万人の人口になっています。(今の人口はアラブ系の人を含む)
日本人の僕からすると、思想によってそこまで結束している事に衝撃を受けます。
建国を知らされ、各地から現地に向かったユダヤ人の、喜びと、そして決意は相当のものだったのだろうと想像します。
また、彼らは国土の60%以上が乾燥地、雨も降りにくいこの土地で、農業を行っています。
食料自給率は100%に近く、農産物の生産性は日本の50倍ほどだと言われています。
これを可能にしたのは、砂漠から畑を作りだそうとしたユダヤ人の努力、そしてそれを実際に叶える技術を開発したことです。
何も無い所から、絶対に不可能だと思われていた事を、努力と知識によって、可能に変えて、有益なものを生み出す。
イスラエル人はそういう強さを持っているのだなと感じます。すげー!
テルアビブのシャロームタワーでは、こういうイスラエルの建国の歴史を少しだけ知る事が出来ます。
※↑シャロームタワー内 テルアビブの模型
5. スタートアップの盛り上がりが熱い
そして、イスラエルは今、なんとハイテク・スタートアップ大国になってます。
各国の有名IT企業が研究開発や買収のためにイスラエルに支社を作ってます。
↓Googleの研究開発機関が入ったビル
↓内部、地元の起業家達
なぜ起業・スタートアップする人が多いのか?
理由の1つは起業が行いやすい体制にあると思います。
イスラエルでは今も徴兵が行われていて、毎年、その中のある一定数の人達が、軍におけるサイバー・IT技術を学びます。
そして軍を卒業した後、大学に通いますが、その期間も企業で働きながら通う人が多いらしく。
そうして、技術や起業家精神を身に着けた状態で、スタートアップに加入してキャリアを積み、機が熟した頃に、政府が運営する、起業支援のためのインキュベーション施設を始めとする、社会保障や、VCのサポートを受けながら、スタートアップを立ち上げるといった人が多いと感じました。
実際は国民の10%程の人がスタートアップに関わっているそうです。
国や大学や軍や民間企業が連動して、起業や投資の数を増やそうとしている様子が分かります。
「The Global Startup Ecosystem Ranking 2015」 において、イスラエルの人口第2位の都市テルアビブは、スタートアップ都市ランキングで世界5位にランクインしています。1~4位はアメリカの地域(1位はシリコンバレー)なので、実質世界2位の起業大国となっているということです。
ここに目を付けて、各国から企業が進出しているのに対して、日本企業から進出している企業はまだ少ないです。
2015年に安倍首相がイスラエルに訪問し、経産省もイスラエルを始めとする革新的な技術地域と関わるための取り組みを行ったりしているようです。
進展してきた日本とイスラエルとの交流 イリット・サヴィオン 駐日イスラエル大使館公使 « 最近の活動 « 公益財団法人 国家基本問題研究所
この辺の動きも把握しておくと、日本人としては得ですね!
また、ユダヤコミュニティは世界中にあるため、自分達の企業を買収してくれる企業を見つけやすいというのも1つの理由であると思われます。
イスラエルは国土の小さい国で、人口も少ないので、外国に需要を求める必要があり、そのために他の国に買収を行わせる戦略が割と一般的に行われていたりするようです。
国土や国内資源を背景として、日本とは異なる戦略を取っている点も非常に面白いですね。
今後、日本も人口が減少し、海外市場を狙っていく必要が出てくると思われますが、その際に1つの戦略として参考に出来るのかなと思っています。
6.まとめ
イスラエルの魅力、伝わりましたでしょうか!面白い国ですよね!
実際来てみると、人も温かく、食べ物も美味しくて、晴れていて、街中でスタートアップの話聞けたり、過ごしやすくて刺激も多いです。
この間イスラエル人の知人から言われた言葉で、
「Live with it.」というものがありました。
生きていく上で、リスクや、困難は常に付きまとうもので、それらを持った上でどう生きるのか、という事をイスラエルの人は常に考えているという意味です。
そういった姿勢からは、僕達日本人も学ぶ事があるのではないかと思います。
今後、自分の生活の中の記録と合わせて、イスラエルや日本に関する情報を発信していきますので、是非読んでください~!
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